疾患と検査目的
高血圧
中心血圧・心エコー・NT-proBNP
高血圧は脳心腎血管病(病態関連病)の最大の危険因子です。
病態把握のための中心血圧、心エコー、家庭血圧指導、NT-proBNP測定をしています。
心臓への負荷を評価する中心血圧は治療前後で測定し治療の必要性および治療効果を判断しています。
また、心エコーで心機能評価、NT-proBNPで潜在性心不全を早期発見し治療方針を決定しています。
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家庭血圧測定
Welbyアプリを使い家庭血圧測定結果をカルテに送信しデータの共有を行っています。
不整脈
ホルター心電図、携帯心電計(Omron HCG-901)
心房細動と高血圧は併存することが多く、心房細動は全身血栓塞栓症、心不全への進展、心血管発作、死亡の増加に関与します。
不整脈の早期発見のためのホルター心電図・携帯心電計での検査を施行しています。
脂質異常症
頸動脈エコー・脈波測定(CAVI・ABI)・Apo(アポ)蛋白測定
脳心腎血管病(病態関連病)に関連する危険因子です。
中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールの測定と頸動脈エコー、脈波測定、アポ蛋白測定し動脈硬化度を把握し治療を開始しています。
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脈波測定(CAVI・ABI)
血管年齢、末梢動脈の閉塞の有無を判断しています。
糖尿病
腹部エコー・脂肪肝指数・線維化指数・膵臓がん早期発見プロジェクト
糖尿病は悪性疾患の頻度が高く、特に膵臓の定期的エコー検査が必要です。
済生会東部病院と連携し、膵臓がん早期発見プロジェクトを実施しています。また脂肪肝の合併が多く、脂肪肝指数・線維化指数を測定して評価しています。
甲状腺疾患
甲状腺エコー・ホルモン値測定
女性に多い疾患ですが意外と見落とされています。
睡眠時無呼吸症候群
終夜睡眠ポリグラフィー・終夜経皮的動脈血酸素飽和度測定
睡眠時みられる呼吸障害(睡眠時関連呼吸障害)は閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)が頻度的には多く、疑われる場合には簡易モニターを行い結果で精査を行います。
治療は生活習慣の是正、持続的陽圧呼吸療法(CPAP)などがあり、健康保険適用基準で判断します。